2015年12月24日木曜日

関節軟骨の変性と破壊に対する機械的負荷の影響の検討

1:変形性顎関節症における初期変化とメカノレセプターの作用機序の解明

 変形性関節症は顎関節症分類においてⅣ型に分類される退行性病変を主兆候とする病変で、下顎頭軟骨の破壊や骨吸収を引き起こす。臨床症状として関節雑音や疼痛に始まり、最終的には重篤な顎の変形により、顎偏位や開咬を引き起こす。矯正歯科治療中に生じると、治療が非常に困難になることから、注意すべき疾患である。
 顎にかかる機械的な負荷は下顎頭軟骨に存在するインテグリンが受容しており、最終的に炎症反応を亢進していると考えている。我々はそのインテグリンを阻害する薬剤(Cilengitide)を用いた炎症反応の抑制による治療法の確立に向けて研究を行っている。


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